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先日やっと日本からの引っ越し荷物が届いて、今荷解きの真っ最中なのですが、日本の引越屋さんの仕事ってやっぱり丁寧ですね~。
感心します。

まあ、割り箸の束まで薄紙で巻いていたりして、時々やり過ぎじゃないの~と思うところもありますが…。

スウェーデンから東京に引っ越した時は、届けてくれた日本の引越し業者の方が荷解きもして下さったのですが、スウェーデン側の荷造りのあまりの雑さに驚いていらっしゃいました。
私はスウェーデンでしか引越しをしたことがなかったので、その時はよく分からなかったのですが、今自分で荷を解いてみてそれがよく分かります。

ただ、もっと不安なのは、ダッカから引っ越す時。
もう今から心配で、大切なものは自分でパッキングした方がいいのかもとも思い、日本の引越屋さんのパッキングの仕方を覚えておこうと勉強中。
でも、2年半後には確実に忘れているでしょうね~。

引越し荷物の片付けはとても大変なんだけど、箱を開けて包みを一つ一つ開けるのは、ちょっとワクワクします。
自分で詰めていないので、何がどこに入っているか詳しいことは分からないし、ちょっぴり宝探し的な要素があるのかもしれません。
それに、荷物を出してから5ヶ月経っているので、「あ、こんなものも持っていたな~」という新たな発見もあったりして。

私はチョコチョコと整理するのが苦手で、やる時には一から全部ひっくり返してやらないとできない性質なので、この際一気に大整理をしてやろうと思っています。
ただ、こんなやり方していたら、全部片付くまでに相当の時間がかかることになるでしょうけど…。
とにかく片付けてしまいたい夫が、その内に切れるかも…。
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2007.02.04 大きさの感覚
大きさの感覚っていうのは、相当に相対的なものなんですね。

今私たちが住んでいる家は2階建ての一軒家なんですが、延べ床面積にして東京で住んでいたマンションの4~5倍はあろうかという広さなんです。
しかも、一部屋一部屋がかなり広く、最初見たときは度肝を抜かれました。リビングに2人でいても、なんかと~っても寂しいんです。

が、人間というのはうまく環境に慣れるようにできてるんですね。
まあ最近はこの広さにも慣れてきました。

そこへ日本からの引っ越し荷物が到着。
すると、いろんな物がやたら「小さい」んです。

まず、洗濯物を入れるカゴ。
こちらに来てから、救世軍ののショップで気に入ったのがあって買いました。
確かに、ちょっと大きめのを買ったのは買ったのですが、日本で使っていた籐製の洗濯カゴを見て愕然。
なんて小さいの!!
でもこれ、確かに大きいと思って使っていたよな~。
1週間分の洗濯物を入れていたんだよな~。
ってことは、この新しいカゴは巨大だってこと?
もしかしたら、スウェーデンに戻ったらバスルームに入らないのかも…。

洗濯カゴ


そしてベッド。
こちらで用意されていたベッドは、スウェーデンのIKEAのベッドなのですが、自分達のベッドより絶対一回り小さいと信じて疑わなかったんです。
ところが、以前使っていた薄型のマットレスを上に敷いてみたら、なんと同じサイズじゃありませんか!

他にも、置物の壺とか、衣装ケースとか、東京で使っていたゴミ袋(そんなモン持って来るなと言われそうですが)まで、全てが小さい。

ホント、人間の感覚ってアテになりませんね。

まあこの調子で家に合わせて人間の体まで大きくならなければいいんですけどね。
もうすでにちょっとその傾向ありで要注意です。
家には今、ドライバーの他にに2人の使用人がいます。

コックさんと家の掃除や庭の手入れをする人で、敷地内の使用人小屋に住んでいます。

まあ、家がやたらとバカでかいので、掃除をしてもらえるのは本当にありがたい。
掃除嫌いの私としては、この家の掃除をしろと言われたら、きっと鬱になって日本に逃げ帰ってしまうことでしょう。

庭も広く、ガーデニング好きの人にはたまらない環境ですが、家にある植物はサボテン以外はすぐに枯らしてしまう私には無用の長物。
でもきれいに手入れされた庭を眺めながら、テラスでお茶をするというのはいいもんです。

しかし、常に他人が家の中にいる環境って、幼少の頃からお手伝いさんがいるような裕福な家庭に育ったのならともかく、一般庶民の私としてはなかなか慣れず、結構疲れます。

今、ちょうど引っ越し荷物の整理をしているところですが、午前中いっぱい働いたら、午後はちょっと息抜きをしたい。
まあその間にこうしてブログを書いたりしている訳ですが、これもついつい使用人の目を気にしてしまうんですね。
本当なら、ちょっとテラスで外の空気でも吸いながら息抜きしたい。
でも、「マダムったら片付けもしないで一体何をしているんだか。早く片付けてくれないと掃除もできやしない。」と思われているんじゃないかと考える小心者。
で、2階でこそこそとパソコンに向かうハメに。

すっぴんを晒すのは仕方が無いと最初からあきらめましたが、あまり変な格好はしていられない(ってどんな格好?)し、食事は決めた時間にきちんとダイニングで頂き、今までのようにテレビを見ながらなんてお行儀の悪いことはできない。
間食も隠れてこそこそと・・・。

今までのように、夜更かし朝寝坊で夫が仕事に出かけたのも知らずに寝ている、なんてふしだらな生活は改善され、食事も決まった時間にきっちり3食摂るという、なんとも品行方正な生活を送っています。

で、ふと思ったこと。

コックさんに料理を出してもらったら、ありがとう。
部屋を掃除してもらったら、ありがとう。
洗濯をしてもらっても、ありがとう。

気がついたら、いつも「ありがとう」って言っているんですね。
当たり前のことだと思います?
そうですよね。

でもこれって全て、独立するまではお母さんにしてもらっていたことじゃないか?
あるいは、奥さんにしてもらっている?
料理や掃除、洗濯をしてもらって、ちゃんとお母さんに「ありがとう」なんて言ったことがあったかしら??

他人には言っても、親や妻(あるいは夫)には言えない。
これって、甘えなんだよね。

家事ってやって当たり前の仕事だと思っている。
でも、結構大変なんですよね~。

皆さん、お母さんや奥さん、あるいはダンナさんに、ちゃんと「ありがとう」って言いましょう!

「子を持って知る親のありがたみ」とはよく言いますが、うちは子がいないので、「使用人を使って知る親のありがたみ」とうことで。
2007.02.08 体重体組成計
日本を離れる前に、奮発して体重体組成計なるものを購入しました。

これは何かと言いますと、体重の他に、体脂肪、基礎代謝、BMI、骨格筋率、内臓脂肪レベル、そして体年齢まで測れるというスグレものです。

やっと引っ越し荷物から出てきたので、早速測ってみることにしました。

もう1ヶ月以上ジムに通っていない上に、極度の運動不足(ほとんど家の中しか歩いていません)。
そして三食昼寝付き(いや、昼寝はしていないが)。

お腹の周りもちょっともたついている感じだし、恐る恐る乗ってみると…。

あら、意外と体重は変わっていないのね。
しかし、体脂肪は増えている。
そうか、筋肉が落ちて脂肪が増えた分、体重は変わらないが体型は変わっているって訳ね。

で、で、気になる体年齢。

なんと、33歳!

いや、これは私の実年齢を知っている人にしか分からないんですが、なかなかの成績じゃありませんか!

ちなみに、ニンテンドーの「脳を鍛える大人のトレーニング」では、脳年齢31歳。

こうなれば、20代を目指すしかない!
バングラデシュはイスラム教の国なので、金曜日が休日。
よってコックさんも金曜日はお休みである。

そういう時はどうするか?

普段食べられない日本食を自分で作って食べる。
でもこれは材料の買出しとか、まあいろいろ大変なこともあるので、今のところまだやったことがない。

冷蔵庫にある残り物を温めて食べる。
これはよくやる。

ご飯に日本から持参の梅かつおなんかで簡単に済ますという方法もある。
たまにはこういうのもお腹に優しくて良い。

でも先日は、1日中引っ越し荷物の片付けをして、疲れているはお腹は空いているはで、何かボリュームのあるものが食べたいけど、料理をする気力が無い。

そこで、近所にあるメキシコ料理のレストランに行くことにした。
「El Toro」というレストランで、結構おいしいと評判なのである。

が、そこはバングラデシュのこと。
あまり期待せずに行ったのだが、これがなかなかおいしかった。

店の内装もなかなか凝っていて、ここがダッカであることをしばし忘れる。

イスラム教の国なのでお酒が出ないのが残念だけど、アルコール抜きのカクテルならぬ「Mocktail」とワカモーレで乾杯。

ワカモーレ


夫はエンチラーダを、私はファヒートを注文。
どちらもガーリック、スパイス共に効いていておいしい♪
かなりスパイシーなのは、ここがバングラデシュだからかしら?

ファヒート

エンチラーダ


私たちは、NYでお気に入りのメキシカンレストランがあったので、ついそこと比較してしまう。
まあそこにはやはり及ばないが、バングラデシュとしてなかなかの健闘。

と言うことで、星4つ!
★★★★☆
ダッカの交通

ダッカのここ数年の人口増加率は、アジア一とも世界一とも言われています。
現在人口約1400万人。
東京都の人口より多い。

年々増え続ける人口に対して、道路整備は追いつかず(というか、していない)、メインの通りは常に交通渋滞。

しかし、渋滞の原因は、絶対的な車の数の増加のみならず、交通規則を守らないこととマナーの悪さにあるようです。

まず、交差点でも信号は守らない車が多い。

車線はあるのか無いのか分からない状態。

日本と同じく左側通行なのだけど、右折車が内回りしてこっちの車線に突っ込んでくることもしばしば。

なので、しょっちゅうヒヤッとします。

右に行く車や左に行く車が我先にとひしめくそのわずかな隙をめがけて、ベビータクシーと呼ばれるオート三輪やリキシャ(人力車の自転車版)が割り込む。
自動車、オート三輪、リキシャが三つ巴になって身動きが取れなくなっているそのわずかな間をぬって人が歩いていく。

ダッカの交通2

見ていると、少しの隙間でもあろうものなら、とにかく前へ前へ進もうとするその根性。

「お互い譲り合って」なんて言葉はこの国にはありません。

一台一台順番に「譲り合って」行けばスムーズに流れるものを、みんなが一斉に前に行こうとするから詰まるんじゃないか!!
今ほんのちょっと待つことで、最終的には早く進むというのに、どうしてそれが分からないんだ!

と、叫ぶことしばしば(もちろん車の中で)。

例えば、こんなことがありました。
うちの車がとある店の前に駐車しようと左ウインカーを出しました。
そんなことは周りの特にオート三輪やリキシャはお構いなしなので、左側からどんどんこっちの車線に割り込んでくる。
車はオート三輪の鼻面が邪魔になって駐車できない。
うちの運転手がそのオート三輪の運転手やに「下がれ」と合図。
しかし、下がらない。
その間、われわれの後ろには渋滞ができている訳ですね。
そしてクラクションが鳴り響く。
しばしにらめっこ状態を続けていると、その場にいるいろんな人が口々に意見を言い出す。
どうやらオート三輪の運転手にバックしろと言っているらしい。
ようやく、そのオート三輪はしぶしぶバックさせました。
その間5分から10分。
なんと無駄な時間ではないか?
まあ、オート三輪もリキシャも、車のようにバックできないので、降りて手で押してバックさせないといけない。
だから、バックしたくないのは分かるよ。
でも、それなら突っ込んでくるな!と言いたい。

こういうことがあちらこちらで起こっているので、渋滞が発生しない方がおかしい。

とにかくダッカ市内に交通ルールは無いかのよう。

いや、一つは確実にありますね。
それは、「大きい物が勝つ」です。

大きいモン勝ち、クラクション鳴らしたモン勝ち、突っ込んだモン勝ち。

とにかく皆が我先に前に行くので、当然大きい車が勝つ。
うちのなんて中古のカローラなので、バスなんかに幅寄せされた日にゃあ生きた心地はしません。
かと言って、遠慮ばっかりしていたのでは目的地に着かないので、その辺の駆け引きが必要。
まあ、うちの運転手さんはベテランなので、その辺はうまくやっているようですが…。

唯一の慰めは、常に渋滞していてスピードが出ていないので、たとえ事故が起こっていも大事故にならないってこと。
先日もゴツンとやられました。

大きな車が勝つっていうあたり、どうもこの国の社会性を象徴しているような気がします。
それについては、またいつか。
2007.02.13 非常事態宣言
バングラデシュに非常事態宣言が発令されて1ヶ月が経ちました。

「非常事態宣言」とは…。
『国家の運営が何らかの理由により破綻の危機に瀕したことに対し、平時の法制を超えた措置を実施することをその最高責任者が発令するものである。』(出典:ウィキペディア)

なんとも恐ろしい響きですが、実際にはとても「非常事態」とは思えない平穏な日々が続いています。

バングラデシュでは、昨年10月に国会が解散。その後暫定政府によって総選挙の準備が進められていました。
1月22日が選挙日だったのですが、選挙管理内閣が公平な立場を取っていないとか、有権者リストが公正に作成されていないとか、野党側から不満が続出。
「ハルタル」と呼ばれるストや、野党支持者によるデモ、道路封鎖などの抗議行動が続き、経済活動も沈滞、抜き差しならぬ状況に陥っていました。
仕舞いには野党側が選挙のボイコットまで宣言してしまったので、選挙の実施も危ぶまれる事態に。

そして、あれは1月11日の夜。
大統領が非常事態宣言を発令。
夜間外出禁止令まで出され、緊迫した雰囲気に包まれました。
(夜間外出禁止令は1日で解除されましたが。)
更に、大統領が選挙管理内閣のチーフアドバイザーの職を辞任すると発表。
その後、1月22日に予定されていた選挙も中止(延期)となりました。

事態が突然動き出したのです。

大統領は、元々前政権が指名した人なので、「与党側の人」だった訳です。
それが、中立であるべき選挙管理内閣の首相ともいうべきチーフアドバイザーを兼任していたのですから、それはまあ野党側が不満に思うのは当然といえば当然です。

大統領がチーフアドバイザーを辞任し、その他のアドバイザー(暫定政府の大臣に当たる)も続々辞任して、新たなチーフアドバイザーが選ばれ、新しい選挙管理内閣が生まれました。

国会議事堂

さて、この暫定政府。
本来は総選挙をつつがなく遂行することのみを目的とし、その他の政治的活動はしないことになっています。
民意で選ばれた政府ではないので、それも当然のことでしょう。

ところがこの内閣、次々と改革に取り組んでいます。

まず、非常事態宣言の下、政治的集会やデモ、ストなどの抗議行動を禁止しました。
それまでデモ隊が暴動化して危険だったのがなくなり、また道路封鎖やストで滞っていた経済活動も再開して、一般の人々からは歓迎の声が上がっています。

また、違法行為の取り締まりを強化し、街をクリーンアップしています。
ただこれがかなり情け容赦ない方法で、道端に違法に出していた店やスラム街を破壊。
そこに暮らしているのは貧困層で、代わりの住まいも与えられず路頭に迷うことになりました。
これにはかなり批判の声も上がっていますが、軽犯罪の取り締まりも強化したお蔭で、街が安全になったと喜んでいる人が多いようです。

昨日の新聞に出ていたのですが、非常事態宣言が発令されてからの30日間で、なんと52,000人が逮捕されたというのです!なんという数!
その内、逮捕を逃れようとしてビルから飛び降りたり(!)、銃撃戦になったりして29名が死亡。
日本ではとても考えられない事態です。

更に、「アンチ・コラプション」の旗を振り、政治腐敗撲滅にも取り組み始めました。
これまでは逮捕も暴力団の下っ端や地方政治家などの「小物」ばっかりだったのですが、いよいよ先週あたりから「大物」逮捕にも踏み出しています。
党に関係なく、元大臣なんていうのが続々逮捕されています。
この国でいかに汚職が蔓延し、政治が腐敗しているかがよく分かります。

政治腐敗については、ここで書き始めると更に長くなるのでまたの機会に。

ところで、選挙管理内閣の本来の仕事である、「クリーン」で「公正な」選挙の実施はどうなったのか?
これはなんと、まだ選挙の日取りも決まっていない。

まあ、とにかくこの政治腐敗を何とかしなければ、選挙をやったところで結果は同じ、というところなのでしょうが、選挙で選ばれたのではない暫定政府がここまでやっていいのか?という疑問が残ります。
ただ一般世論としては、暫定政府の取り組みに概ね好意を示しているようなので、民意を反映していると言えばしているとも言えますが…。

さて、これからこの国は、正しく公正な選挙を行うことができるのか。
そして、本当に政治腐敗を撲滅できるのか。
今後が楽しみです。

(文中の写真は国会議事堂です。)
硬い話が続きますが、ちょっとした出来事があったので今日も政治の話です。

月曜日の朝刊に、昨年ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏の公開レターが掲載されました。
内容は、ユヌス氏の政界への進出を後押しする声が高まっている、汚職を無くそうとする現在の選挙管理内閣の改革を目の当たりにして、自分も立ち上がるべき時がきているのではないか、よっては新しい政党作りに関して国民の皆さんからのご意見・アドバイスをお待ちしています、というようなものでした。
意見は、手紙、電話、ファックス、メール、SMSなど、どんな方法でも送れるように手紙の最後に記載されていました。

これにはちょっとびっくりしました。
というのも、大統領が選挙管理内閣のチーフアドバイザーの職を辞任した時、新しいチーフアドバイザーに最初に名前が挙がったのがユヌス氏だったのですが、彼が断ったので、元中央銀行総裁のアハメド氏が選ばれたと聞いていたからです。
あれから1ヶ月しか経っていません。

手紙にあるように、現暫定政府の政治腐敗撲滅への取り組みを見て感化されたということでしょうか。
それにしても急な心境の変化です。

そして今日の朝刊。
ユヌス氏には次の総選挙への出馬の意志があり、今月中にも新党を立ち上げたいとする記事。
もし、党の設立が間に合わない場合には無所属で出馬するとし、どの既存の党にも属するつもりは無いとも言っています。

きっと支持するという意見がたくさん寄せられているのでしょうが、結構反対の声も聞かれます。

バングラデシュでは、1991年に15年間続いた軍事政権が倒れた後、BNP(バングラデシュ民族主義党)とアワミ連盟という2大政党に多数の中小政党が連立を組む形で、政権交代を繰り返してきました。
ところが、どちらが政権をとっても汚職はなくなるどころか、政治家たちは私腹を肥やすことにしか関心がないようです。

反対派の意見には、こうした状況の中でユヌス氏が本当に廉潔な人材が確保できるのか、既存の政治家のほとんどが汚職に手を染めていながら何度も当選しているという現状で、国民が本当に新党を支持するのか、といったかなり悲観的な社会観に基づくものが少なくありません。

事実、この国の汚職は、政治家のみならず、官僚から下っ端役人に至るまで蔓延しています。
権力を楯に「袖の下」を要求する役人が多いと聞きます。
更には、選挙になれば、特に貧困層には自分の票を「売る」人も多いらしい。

これだけ社会に浸透している汚職を本当に撲滅できるのか。
今は清廉潔白なユヌス氏も、政治に携わる中で汚職に巻き込まれてはいかないか。
そういう不安がある一方で、ようやく暫定政府が始めた汚職撲滅運動を中途半端に終わらせては意味がないとも思うのです。
今のままだと、いくら公正な選挙を行ったところで、既存のどちらの政党が政権を取っても、また同じことを繰り返すのじゃないか。
そうならないためには、やはりどの既存の政党にも属さない新しい政党が必要なのではないか。

ユヌス氏の今後の動向も含めて、バングラデシュの政治がおもしろくなってきました。
2007.02.17 大人の塗り絵
日本を離れる前、私は狂ったように買い物しました。
引越し荷物はコンテナで送られるので、日本でしか手に入らない物などをここぞとばかりに買い漁ったのです。
大きい物は電子ピアノから、海外仕様の炊飯器やオーブントースター、消耗品も常備薬や化粧品、ラップやジップロックなど、バングラデシュで手に入り難そうな物を中心に買いだめをしました。

あまりにたくさん買い物をするとだんだん感覚が麻痺してくるのか、こっちに届いて開けてみたら、「なんでこんな物を…」と我ながら呆れる物も中にはありましたが、まあそれもご愛嬌。

必需品ではないけれど、買っておいて良かったと思ったものの1つが「大人の塗り絵」。

以前から、絵を描くことに憧れていました。
絵を描くと言っても、油絵の大作なんかではなく、ほんの挿絵程度のもの。
葉書なんかに水彩絵具で花一輪ちょこっと描けたら素敵だな~と思っていました。

でも、実際に習ったこともないし、そんなセンスがあるとも思えない。

そこにこの塗り絵です。
塗り絵なら、下絵があるのでそれに色をつけるだけ。
まあそれもセンスが問われると言われればそうなのですが、これにはお手本まである。

引越し荷物から出てきた時、なんかとっても嬉しくなって早速始めてみました。

これ、「塗り絵」と言ってバカにしてはいけません。
子供の頃に遊んだ塗り絵とは似て非なるもの。

22色のクーピーペンシルで色を付けていくのですが、結構技術が必要なのです。
まず下色をつけてその上に色を重ねていきます。
同系色を重ねるのと、補色(反対色)を使うのとではできあがりの風合が違ってきます。
光の当たっているところは、あとから消しゴムで色抜きするなんていう技もあります。

まずは、見本にある塗り方のコツを読みながら、指定通りの色で塗ってみました。
少し慣れてくると、他の色も重ねてみて、自分の出したい色にしていきます。

この作業がとても楽しいんです。
色を塗っていると無心になって、とってもリラックスできることを発見。
「脳の活性化にも効果的!」と謳っているのですが、実際、脳の普段使わない部分を使っているという感覚があります。
はまりそうです。

これが、私の第一作目。
どうでしょうか?
塗り絵

今はまだ原画手本を見ながら同じような色に仕上げていますが、慣れてくれば自分の好きな色に塗ることもできます。
下絵も、花だけではなく、フルーツや鳥、風景画なんかもあります。

おススメですよ!
2007.02.19 廃品回収
引越しで届いた233個(!)の箱・アイテムのほぼ全てを開けました。
まだ整理しきれずに箱の中に入ったままの物もありますが、それでも多分200箱ぐらいは解体したと思います。

さて、その解体したダンボール箱とクッション代わりに中に詰められていた紙類を捨てるように使用人に頼んだところ、それらを売るのだと言うのです。
ダンボールは結構貴重な素材になるのだろうと想像がつくのですが、薄紙や引きちぎられた厚手の包装紙まで売れるのかと感心。
売れるものは売れば、彼らにはちょっとした小遣いになるのだし、任せることにしました。

しばらくしてふと2階の窓から外を見ると、庭の木々の間から見覚えのある薄紙やダンボールが。
よ~く目を凝らして見ると、やっぱり家から出たゴミのようです。

どうやら回収に来た人が持って帰るところのようなのですが、ダンボールや紙類を全てリキシャの座席に積み上げ、自分はなんとその上に座っているのです。
ほぼ、リキシャの幌の高さ!
更に、同時に出たその他ゴミ類の入った巨大なビニール袋を抱え込み、リキシャはよたよたと走り去って行きました。

とっても危なっかしいのですが、なんか滑稽。
一瞬のことだったので、写真に収められなくて残念でした。

リキシャはこんな感じなので、想像してみてください。
ダッカのリキシャ1


さて、ランチに戻ってきた夫が再び仕事に出かける時、ドライバーがなんやら嬉しそうにダンボール箱を抱えています。
どうしたのかと思って見ると、捨てたはずの白い薄紙がきれいに延ばされて入っていました。

「息子の勉強に使うのです。」

聞けば、家での書き取りの練習に使うのだとか。

「これでノートを買うお金が節約できます。」

なんか、感動。
そして、感心。

あればもっと欲しいとドライバーが言うので、まだ片付いていなかった2階に残っていた薄紙もあげることにしました。
それまでは、適当に延ばして積み上げておいただけだったのですが、息子の勉強用となればもうちょっときれいにしてあげようと思い、翌日はひたすら紙を延ばし、きれいにまとめてダンボール箱に詰めておきました。

でも、スゴイ量ですよ、これは。
まあ、頑張ってせっせと勉強してもらいましょう。

家の使用人もドライバーも、子供の教育にしっかりお金を使っているようなので、嬉しいです。
使用人の長女は大学にも行っているし、息子には家庭教師もつけています。
きっと、彼らの子供達は使用人生活から脱却することでしょう。
夫の同僚の奥さんに誘われて、初のリバークルーズに行ってきました。
ガイド付きのツアーで、スカンジナビア人(スウェーデン人・ノルウェー人・デンマーク人)11名とドイツ人1名と日本人(私)1名の総勢13名のツアーでした。

地図を見ていただけると分かるのですが、バングラデシュは川の国です。
ガイドによると230の川があるのだそう。
お蔭で雨季には洪水も多く増水で住めなくなる地域もあるぐらいですが、それでもやはり川は生活に欠かせないものであり、船は大切な交通手段でもあります。

ツアー会社のオフィス前に朝8時半集合。
そこからミニバスでダッカ市の東15キロの所にあるデムラガットという船着場へ。
そこから船で川を北上します。
デムラガット1

出発してしばらくは、工業地帯が広がっていて、川岸にはいくつもの工場が建ち並んでいました。
しかしその対岸では網を張って漁をしていて、ちょっとその魚は食べたくない感じ。

川には全然橋が無く、所々で渡し舟を見かけました。
渡し舟

川岸には、牛が草を食み子山羊が駆け回るのどかな田園風景が続きます。
木々の緑の中に、色とりどりのサリーが干してあったりして、その色のコントラストが目を引きます。

川では、子供達が水浴びをし、大人は体を洗っています。
牛を洗っているすぐ横で女性が洗濯をしていたりして、衛生感覚の違いを見せ付けられた感じ。
川岸の風景

お昼は船の上でバングラデシュ料理のランチです。
ちょっと辛くて、でもとてもおいしかったです。
船上ランチ

しばらくして一つ目の村に到着。
イギリス植民地時代の地主の館を見学。
とても立派な建物で、ステンドグラスや細かい装飾が施されているのに、保存状態が悪く、100年ぐらいしかたっていないのにも関わらずまるで数百年も経っているかのように荒れています。
この建物だけじゃなく、バングラデシュでは総体的にそういう状態のものが多いようです。
歴史的文化遺産を大切にしていないのがとても残念ですね。
Zamindar’s palace

Zamindar’s palace 2

その後は、ジュート製品の工場を見学。
ジュート製品はバングラデシュの大切な産業の一つです。
ここでは、ジュートから繊維をとって、袋を作っていました。
機械の音がうるさい上に、繊維から出る埃で息ができない。
ひどい労働環境です。
それについては、また改めて書くことにします。
ジュート

ジュート製品

次の村ではジャムダニ織りを見学。
昔はダッカ・モスリンというのがあって、手織りサリー1枚分をマッチ箱ぐらいの大きさまで折りたたむことができるほど軽いものだそうですが、今ではその技術は途絶えてしまい、もう博物館でしか見られないそうです。
このジャムダニ織りは、それに次ぐ細やかな手織りで、非常に細い糸で細かい模様を織り込んだ透けるような織物です。
10人ほどの職人が小屋の中の機織機でこつこつと織っていきます。
本当に細かい作業なのですが、職人はよく訓練されていて、複雑な模様をパターンも何も見ずに織っていきます。
1枚のサリーを織るのに、約1ヶ月かかるというのも頷けます。
ジャムダニ織り

ボートで元の船着場に戻ってきた時、どこにこんなに人がいたのかと思うほど、何十人もの人(それも男性ばかり)が土手の上から私たちのボートを眺めていました。
この人達はいったいここで何をしていたのでしょう??
(しかし、ダッカではこういう光景に出会うことが少なくありません。)
デムラガット2
現在の暫定政府が、かなり大胆な改革を進めていることは前にも少し書きました。

違法に建てられたスラム街や商店など、これまではほとんどがダウンタウンの貧困地区での出来事で、街が一掃され交通渋滞も緩和されると歓迎の声が上がっている一方で、抵抗できない貧困層ばかりを狙ったものと批判もされていました。

ところが、一掃作戦はいよいよ富裕層地区にも及び始めました。
私たちが住んでいる地域のメイン通り沿いの建物が何軒も取り壊しの憂き目に会っています。

こういう地域にビルを所有している人というのは、恐らくお金もありコネもある人たちだと思うのですが、裁きはいよいよここまで来たかという感じです。
「取り壊しが始まった時、オーナーが飛んできて許しを請うたが後の祭りだった」と今朝の新聞にも載っていました。

どうやら住居用に建てた建物を違法に商業用に利用していたからだそうですが、それにしては方法がちょっと手荒いと思うのは私だけでしょうか。
看板が取り外されただけの店もありますが、中には本当にブルドーザーで壁をぶち抜かれた建物もあります。
立ち退きだけじゃダメなのでしょうかね??
壊さないと、また気がついたら商売を始めてたなんてことになるのかもしれません。

でも、壊されたビルがすぐに建て替えられるとは思えないし、半分壊れたまま放置されれば、そこに入り込む輩も出てくるとおもうのですけどね。

今回壊された店の中には、銀行の支店もあってびっくりします。
どういうことよ?
他にも、私たちが行ったことのある手工芸品の店やタイ料理のレストランも。

まあ、今までいかに違法がまかり通っていたかということなのでしょうが、このままだと、私たちが普段行くお店もいつ無くなってしまうか分かったもんじゃありません。
引越しネタもそろそろ限界ですが、最後に一つ。

引越し荷物を整理していると、実にいろんな物が出てきます。
もう存在すら忘れていたものがずらり。

ストックホルムに引越した当初、仕事もすぐには見つからないので、研究の道にでも進もうかと(なんと安直な!)大学に通い始めました。
語学教師でもあるし、昔から興味があった言語学を勉強することに。

当時の教科書類は今も興味深いものが多いので残してあるのですが、さすがにノートが残っていたのには驚きました。
もう要らないだろうと捨てようとした時、中からヒラリと2枚綴りの紙が…。
なんとそれは、10年前のテスト問題でした。

スウェーデンの大学では、テストは問題用紙も回収されることが多いので、手元に残っているというのはとてもめずらしい。

懐かしくなって、中を見てみると…。

??????

いやはや。
今このテストを受けたら、私は1ポイントも採れません。

問題はスウェーデン語で書かれていて、音読はできるのですが質問の意味が全く分かりません。

例えば、こんな感じ。(イマイチよく理解していないので、訳もかなり変ですが…。)

「喉頭内にある一番下の軟骨組織は、気管上部に存在するが、そのスウェーデン語とラテン語の名前を述べよ。」

とか

「発言の生産を司る脳の機能的特徴に『可塑性』と呼ばれるものがある。この可塑性の生産的、認知的、音韻論的結果について述べよ。また、発言の生産を支配する脳の可塑性の例を一つ挙げよ。」

あまりのことに笑いがこみ上げてきました。

このテストに合格した10年前の私に我ながら感心すると同時に、なんだか情けなくなってしまいました。

研究者か専門職の人でない限り、大学で習ったことがそのまま社会に出て活かせるということはそうないとは思っていますが、それにしてもこれはひどい。

これを理解していた私の脳細胞は死滅してしまったということですね。

こうして脳は退化の一途をたどるのでしょうか…。
怖い怖い。
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