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バングラデシュでは人と人との距離がかなり近いように思う。
人間関係というのではなく、物理的な距離である。


例えば、列をつくるとき。

隙間なくびちーっと並ぶ。

「間を空けていると順番抜かしされるから」だと言うが、
真偽のほどは分からない。

先日も、レジに並んでいたら、
私の後ろの女性が私にぴったりくっついて並んだ。

あまり近くに立っているので、
彼女が動く度に私の体に当たる。

あまり気持ちのいいものではないので、
私はほんの少し前に移動する。
(私の前には多少スペースがあるのである。)

でも、またしばらくすると、何かが当たる

振り向いても、後ろの女性は知らん顔。

また半歩前へ出る。

でも、また当たる

また前へ。

また当たる

もう私の前にも隙間はなく、仕方なく少し横へ避ける。

こっちの人は、人の体に触れたりぶつかったりすることを
なんとも思わないのだな~、きっと。

この話を夫にしたら、
「じゃあ、大きく一歩後ろに下がってみたら?」
と言う。

もちろん後ろの人にぶつかる。
もしかしたら足も踏んづけちゃうかもしれない。

でも、その勢いでスペースができるんじゃないか、
と言うんだけど、どうだろうね~



人だけじゃなく、車も近い。
車間距離なんてゼロ

渋滞はもちろん、信号待ちでもびっちり止まる。
ちょっとでも隙間があると、じりじりと詰めていく。

止まっている車の間をぬって渡ろうとする歩行者が、
途中で通れなくなることもある。
渡ってきたところも、気がつけば隙間がなくなっていたりして、
道路の真ん中で立ち往生ということも…

人も通れないほどの隙間。

そこまで近づかなくてもいいんじゃないの?
と思うのは私だけだろうか…


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2008.01.12 冬の夕日
冬の夕日は、バングラデシュの数少ない(!)美しいものの1つ。

冬の夕日1


冬の夕日2


夜になると霧がかかることが多く、
そのせいか夕日がとっても赤い。

沈む直前には、と~っても大きく見えることも。

ダッカ市内だとあまり見られないけど、
田舎だと、青々とした水田が広がるその向こうに
真っ赤な太陽が沈んでいく。
バングラデシュ国旗

バングラデシュの国旗は、これから来ているのかな~と思う。


そんな冬も、そろそろ終わりに近づいてきた。
短い冬。

朝晩はまだ涼しいけど、寒いとはあまり感じなくなってきた。
そして、日中の日差しは徐々に強くなってきて、
「暑いね~」と言うようになるのも、時間の問題かな。


湿度もあまり高くなく、今が一番気持ち良いんだけどな~。


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非常事態宣言が出されてもうすぐ1年になる。
ほとんど忘れかけているけど、今も続いている。

現在の暫定政府1周年を迎える直前になって、
昨日4人のアドバイザー(大臣に当たる)が辞職した。

昨夜のテレビニュースでは、理由を「一身上の都合」としていたが、
4人もいっぺんに「一身上の都合」で辞職するなんてあり得ない。

今朝の新聞では、どうも辞めさせられたという感じ。
でも理由はいまいちはっきりしない。
「問題発言があったため」と、どこかの政治家みたいな話。

確かに問題発言で批判を受けたアドバイザーもいるようだが、
それだけで4人が一度に、しかも1周年を直前に辞職させるものかな?

最近、もう1人アドバイザーが辞職したばかり。
これは明らかに職務上のミスの責任を取ったのだが、
これで、10人のアドバイザーのうち半分が辞職したことになる。


バングラデシュでは、国民に見えないところで政治が動く。
ニュースでは当たり障りのないことしか言わないし、
はっきりした理由が分からないことが多い。
でも、何か裏にありそうな感じがする。

そしてまことしやかな噂が流れる。
しかもこの噂、当たることが多いからまた不思議。


先の読めないバングラデシュの政治。
どこかで知らないうちに何かが動き、
そして突然事態が動く。


今日新たに5人のアドバイザーが任命された。
もうすぐ2年目を迎える暫定政府。
アドバイザーを半分入れ替えて、何が起こるのかな?


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先日の新聞に、片手片足のリキシャ引きの話が載っていた。
(記事の原文と写真はこちら。)


彼は5年前、12歳のときに(ということは今17歳!?)、列車事故で片腕と片脚を失った。

当時、マドラサと呼ばれる神学校に通っていたが、
「肢体を1本失った者は、イマーム(イスラム教の僧侶)になれない」
と先生に言われ、勉強を続けることを止めてしまった。

彼にはやはりマドラサに通う兄弟が2人いて、
野菜を売って生計を立てている父親の稼ぎだけでは、
彼を学校に通わせるのは苦しかったのも理由の1つだった。

ある日、ダッカで物乞いをしていた親戚の男が、
「ダッカに来ればお金が稼げる」と言って、
彼をダッカに連れて行きたいと父親に申し出た。

障害のある彼と一緒に物乞いをすることで、稼ぎが増えるのだ。

彼は、稼ぎの半分をもらい、それを田舎の父親に送った。

しかし、彼は物乞いをすることは屈辱的だと感じていた。
「毎晩祈りを捧げるときに、『どうか別の良い方法をお示しください』と
アッラーに懇願した」と言う。

2ヵ月後、彼をダッカに連れてきた親戚の男が亡くなった。
しばらくは物乞いを続けたが、やはり嫌で一度は田舎に帰った。

でも、田舎でも、障害者は物乞いで稼げると言う人が多く、
どうしても物乞いでない何かがしたいと思った彼は、再びダッカへ。

そして、あるリキシャのオーナーに頼み込んで、
リキシャを引かせてもらうことに。

最初は取り合わなかったオーナーだったが、
試しに夕方からの数時間リキシャを借りた彼が
70タカを稼いできたことに感心して、
貸し賃の80タカをまけてくれたという。

この70タカが、彼の新しい人生での初の稼ぎとなった。

片手片脚の彼は、一度に1人の客しか乗せられない。
あまりにひどいでこぼこ道も走れない。
彼のリキシャ乗りたがらない客も少なくない。

それでも、彼は自分の稼ぎから、
父親の借金の返済や兄弟の学費の手助けをしている。
その上、少しずつだが貯金もしていて、
いつか両親のそばで店を営みたいと夢見ている。

彼の田舎の村人たちや先生は、
彼がリキシャを引いて稼いでいるとは信じてくれない。
彼のお金は物乞いで得たものだと信じて疑わない。
なので、彼の記事が新聞に載れば、
「皆もやっと信じてくれるだろう」と目に涙を浮かべた。


こういう人もいるんだなあ、と感動。

健康体でも物乞いで稼いでやろうという人も多い中、
なんとか自分で仕事をして生計を立てたいと頑張る彼を応援したい。

でも、本当なら、彼のように体の不自由な人が、
肉体労働ではなく働ける場があるといいのにと思う。


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私が日本でふらふら遊び、おいしいものを食べまくっていた間に、
バングラデシュは大変なことになっていた…

日本のニュースではあまり大きく取り上げられていないが、
15日から16日にかけて、大型のサイクロンがバングラデシュを直撃したのだ

ベンガル湾の南西からバングラデシュに上陸。
雨は比較的少なかったらしいが、
瞬間最大風速220キロという暴風だったらしい。
それって、新幹線がぶつかったぐらいの勢い

1991年に万人の死者を出したサイクロンと同じぐらい大きなものだったらしい。
その時の教訓から、警報や避難勧告のシステムなどを取り入れたらしく、
当時ほどの被害はなかったものの、
それでも死者は2千人にのぼっているそうだ。

上陸後に勢力は弱まったらしいが、ダッカも直撃を受けたという。

バングラデシュ全土で、16日早朝から停電。
ダッカでも、17日になってようやく数時間おきに電気が流れるようになったみたい。

電気の供給が止まったせいで、水道も止まったらしい。
携帯電話やインターネットも、基地局やサーバーの電力不足で使えない。
テレビも見られないし、情報が得られなくて不安な思いをしている人も多いだろう。

私はたまたま日本にいて難を逃れた。
1日以上停電が続いたというので、冷蔵庫の中のものは腐っているだろうが
まあそんなものは処分すれば済むことだし。

バングラにいる数少ない知り合いや、
使用人とその家族たちが、無事であることを祈るばかり。


サイクロンのニュースはこちら

地元紙「The Daily Star」に掲載されているダッカの被害の様子はこちら


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